思考回路

素敵な世界に罵られて
視界は一変する

血が流れた
誰の血？
僕の血、
血液でさえ僕から逃れようと

痛んだ髪の色素が抜けて
僕は空っぽになる


今なら死ねる

それなのに、
死なせてくれない


悲しくなんか無いのに
流れる涙は
とても濁っていた

虚構

この世界は私の世界なの

人は笑い
人は楽しみ
人は私を好く
人は私の人


世界中の人が私を好くのに

なによ、
この世界

こんなの違うわ


人は私を好くのに
こんなの人じゃないわ
好かない人など居ない

誰よ、
こんな世界創ったのは

それはただの飾りにすぎない

本当は言葉なんて無力

無力なくせに
たくさんの人に頼られて
偏っているのよね


誰かは言葉に護られて
誰かは言葉に傷付けられて

言葉は本当に無力なのかしら？

軽蔑すればいい

そう言って
あたしを軽蔑してるのね

ノックしてしまった扉を
今でも閉めようと
悔いているのでしょう？


あたしを理解しようなんざ
不可能なのよ

だって、


あたしすら理解できないもの