親不孝

世界の屁理屈を僕にぶつけて
僕はその怒りを壁にぶつけて

手に残った痕を

必死にその怒りと闘った

証として

痕があるうち自惚れてるんだ


そして、
その時の痛みと苦しみを
思い出して

戒める

親不孝な奴でごめんなさい

知識内

誰も僕の言葉なんかで救われない

分かっているのに
言葉は蟲の様に
うじゃうじゃと
僕の喉に張り付いて
外を目指すんだ


救えるのは言葉じゃない

言葉なんかじゃない



ほんとはもう知ってんだろ
それなのに
僕にそれを教えにくる

ずるいよ、あんた

希望、絶望の手

それは希望？絶望？

知らない世界の
知らない誰かの手

差し伸べられたのは

絶望か、
それとも希望か


眩い誰かの手
誘う誰かの手
黒と白の手は
絶望と希望？


運命なのか偶然なのか

知っているのは私だけ
分かっているのは私だけ

白は希望？
黒は絶望？

それとも、

黒は希望？
白は絶望？


君はどっちの手を選ぶ？

最期の夜

堕落へと駆け堕ちる
その向けられた刃は
僕を逃がす甘い誘惑

焦げた胸に朽ちる脳

依存の山に病の青空

欲するものは愛と嘘

酸味は塩基と中和を
甘味は塩酸と飽和を
優艶な女性の甘い歌
酔えば歓喜の甘い夜

最期の朧月鑑賞して
さようなら愛しい人

甘い接吻をさいごに