答えられない。それは肯定、

答えられなければ
それは肯定

だからわたしはひたすら言葉を捜す

否定して否定して
その中に肯定できる答えがあればいい

どんなに泣こうとも、

灰色なお年頃

散らした夢を平等に盛って
さあ出来上がり

矢印が透明に笑う
(迷うならコチラ)
アスファルトが泣く
(もっとぼくを踏んで)

和気藹々 迷いはUターン
グレーゾーンな赤線

赤が点滅 黒と黄色が降りて
「KEEP OUT」刹那、轟音
轟いた先には
君のときめく心臓

兎 瞳孔閑散 煌めく時計
包まれた言葉に
刺し殺す笑顔
快感 既に常に惚れ惚れ

わたしを攫うのは素敵なわたし

笑ってもっと悲しく
(健気に嘔吐)


救いも憐れみの言葉も要らない
欲しいものはもっと汚いもの
君の要らないものが欲しい

そうやってキチガイ気取り

ぼやける悲しみ、私の糧

視界に濁点
脳裏を焼き尽くす像
それは想像

絡まった紐が
「ウソツキ」と
蝶結びを繰り返し
固まり結ぶ

もう、これ以上
泣けない
たった一滴の悲しみ

乾いた夜に眼に
映し出すのは真実の虚像

苦しみも
笑えば苦い過去

そうやって積まれたものが
あたしとなり君となり

いつかは消えるのです

（あたしの笑う写真と共に、）

信じたい嘘

遠い距離が悲しくて

君の訃報を聞いたとき
悲しみより疑いが生じた

「嘘」

ぐらぐらと揺れる現実の中
花束を君に、

もう帰らない