喰えない心臓

心臓が濁っているわ、と
蛇さんが言った

綺麗にしてあげるって
ぼくの口から入って
心臓を触るんだ

脈打つ度
蛇さんが心臓を蹴って
ぼくは呼吸が上手く出来ず
荒く息を吐き哂う


蛇さんそこは心臓じゃないよ


しばらくして
蛇さんはぼくの中で動かなくなった


ご馳走様

No change

体にくる疲労が
「変わらない」と告げている

また「同じ」になると囁く

不安の朝

吐き気がする期待と不安

どこまでも果てしなく
思うのは
理想の自分

半分脳が寝ている中
ぼんやり浮かぶ姿


笑えているでしょうか、

上手く出来ているでしょうか、


今はただこの不安を
幸せに只管変換させるだけ

全く間に合わないけど

反転裏腹、

うるさい、と
拒絶したいほど
他人が怖い

ばいばい、と
言ってしまいたいほど
不安で仕方が無い


それでも
誰かが恋しい