「それは間違いよ」
君は言うんだ。答えを求めないぼくに、答えを拒むぼくに、植え付けるかのように強く凛と。
「間違いなの」
言葉さえ聞かなければそれは綺麗だったろうに。答えなんて要らないというぼくに無理矢理、答えを押し付けなければ。
「だから何」
「だから、貴方は間違いなのよ」
「それで?」
「わたしが正解」
勝ち誇ったかのように言うんだ。憎くて堪らない。殺したくて堪らない。何度君の死を願ったか。…何度、君は死を願われたか。
「死ねばいいのに」
「499回目だわ、その言葉」
「それでも君が正解?」
「そうよ」
「そう思わなきゃ、生きていけないもんね」
次の日、君は<わたしは間違いでした>なんて紙を残して消えた。ニュースで君の死を知るのにはそう時間は掛からなかった。
「あと1回で500回目だったのにね」
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もう、知らない
ストーリー?
何それ、新手のいじめ?
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