鈍感感覚

痛い
痛い
痛い

何も考えたくない
今は快感だけを
身に浸み込ませたいのです

痛さを快感へ


残るのは虚しさ

残るのは誰かに対する申し訳なさ


それでも
この恐怖からは逃げられない

痛い
痛い
痛い


でも、
快感

人々は何を想う

人々は何を思い歩むのか

人々は幾つもの
哀しみや
苦しみを
何処にしまい込むのだろうか

憤りの無い
醜い感情を
何処に捨てるのだろうか


人々は何を考え想うのか

答えは何処にも無い

僕は化け猫

楽しく無い
愉しく無い

全然、
全く、

愉しく無い


何で君は笑ってるの？
如何して君は笑えるの？

面白くも無いのに


それこそ笑えるね

愉快だよ
人間は

僕には到底真似出来ない


僕は化け猫だから
魔法が使える特別な猫

愉しく無い

人間って不思議
人間って愉しく無い

時

時は流れている

哀しみや
苦しみを
背負いながら


時は止まる事を知らない

いつか、
その想いを包み込む

嬉しさや
愉しさを
待っているから