ワルツを

知ったかぶりのお姉さん
僕と一曲どうですか？

お姉さんにピッタリな靴も用意しました。


お姉さん、お姉さん
酔い心地はどうですか？

しばらく踊っていましょう。

ほら、靴だってお姉さんと踊りたがってる
嫌だなぁ、お姉さんそんな嫌な顔しないでよ。


知ってたんでしょ？
最初からこうなるの。

分かってたんでしょ？
だから、僕と踊ったんでしょ？


今夜はまだまだ長いよ


ほら、もう一曲踊りましょう。

なんとなく

なんとなくチャリぶっ飛ばして
なんとなく坂を下った

途切れない想い

叫んで
今を認めようと
叫んで

正当な意見

上手く頭の中で処理出来なくて
耐え切れない想いだけが空回り

なんとなく行きたい所
なんとなく踏み入れた


逃げ道じゃなく


答えを探して

正反対

傷ついたことを恐れた人形が
今日も変わらず月を見る

汚れても僕は僕で
飢えても僕は僕で

世界は何一つ表情を変えずに
今日も分からず回り続ける


僕は止まっても

廻る世界


君の存在が見失っても

世界は時と共に過ぎる


僕の知らない過去
僕の知らない未来

僕は僕の狭間を歩む


思考が停止しても
世界は考え、進み続ける


僕と世界は正反対

また僕は月を見る

調子好調

調子が良くて

沢山の瞬間を
この時に刻み込んだ

何時かまたこんな日が来るだろう

そんな予知夢見て
そうだったら良いな、と微笑む日


調子が良くて

本屋で好きな本を読んで
部屋で好きな曲を聞いて
屋根の上で朧月を見ていた

またそんな日も

過去形の動詞に変わる

それでも
調子が良くて

この冷たい風を何時まで感じたい

なんて
渦巻く嬉しさの中
眠りについた