幾らでも

寂しくなったらまたおいで
苛立つ事があればまたおいで

それで君が
次も頑張ると言えるのならば
幾らでも聞こう


また、頑張る
と言い切ってくれるなら
幾らでも聞こう


君が僕を必要としてくれるのなら

幾らでも

全力

たまには外に出て
全力疾走

聞こえる声も
聞こえない音も
全て零にして
踏み出す力溜め込む

顔を上げて
空を見て
両手を広げたら

翼が生える

そう、思ってた
そう、信じてた


翼が生えたら絶対空を飛ぼうと決めた
絶対あの空の向こうに行くと決めた

君に会うために

外に出て駆け出してみたものの
翼なんて生えなくて
全力なんて出せなくて

立ち止まった


淋しいなんて思った朝
悔しいなんて思った昼
悲しいなんて思った夜

全て君のため


首を振って駆け出した
走っても
走っても
抜けられない迷いの出口を捜して

からくり屋敷

歩いても

歩いても

見えるのは人ごみ
得るのは疲労

からくり屋敷の前
驚き笑いあう客
その扉の向こうは何が起こった？


衾に開いた穴

覗いてみては
なんだ、とため息し
また歩く


歩いても

歩いても

見えるのは
あのからくり屋敷

歩いても

歩いても

あの穴が開いた衾
あの客の笑い声
あの扉

あのからくり屋敷

難儀

やっと見つけた
僕の煌く世界


居場所なんて無いと思ってた


帰る場所なんて失ったと思ってた


見つけ方は簡単で
僕から見れば難易で
そんなもんさ、僕の世界

難儀な思考で動いた足
そこに落とし穴なんて無いと決めつけた


居場所は在るだなんて思い込んだ


帰る場所が出来ただなんて浮れた


同じことの繰り返し
それでも僕の世界は煌いていますか？