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瞼を閉じた、世界が眠った。
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「世界がぼくらを作っている?」


はん、と鼻で笑う。
それが気に入らなかったのか、向かいのソファに座る眼鏡をかけ、顔以外地肌が見えない服装をした奴の眉間に皺が寄る。



「それでは貴方はどう思うのです?」

「ぼくらが世界を作ってやってんだ」

「それは可笑しいです。世界がなければ私達は存在できません。世界があってこそ、私達がいるのです」

「まあ、そりゃー正論だ」

「分かっていただけましたでしょうか」


テーブルの上にある、紅茶を注いだカップを持ち微笑むとそのままカップを口に持っていき、一口、一口と味わうように飲む。
その仕草を見届けたあと、ぼくはテーブルにあった菓子をつまむ。



「おちつけ、だからそれは正論だ」

「…では、それ以外に何があると言うのです?」

「確かに世界がなけりゃ、ぼくたちは存在しない」


お気に入りのピアスを弄りながら片手の菓子を頬張る。自然に笑みがこぼれてくるのが分かった。


「何が面白いのです?」

「そうだ。面白みだ」

「面白み…?」

「ぼくらが世界を作った、って思わないと面白みが無い。世界がぼくらを作ったって時点でぼくらは終わってんだ。ぼくらの可能性はそこで終わり。作られたらあとは言う通りに聞くしかないだろ?けど、ぼくらが作ったって考えりゃ、可能性はいくられも膨らむ。それこそ面白いほどにな。大体、つまらねぇだろ、ぼくらが作られたなんて考え」

「それが貴方のこたえ、ですか」

「まあ、一応はな」


ふう、と溜息を付くと鞄から紙を出し、ぼくに差し出した。



「いいでしょう、認めます」





「その世界観、忘れないでくださいね」






その日、彼は神になった。






+ + + + + + + + + +







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落ちなくて申し訳ない
なんかぼくキャラと
敬語キャラが書きたくなって、





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