「うさぎさん、うさぎさん」
森の中私はひとりで歩く
森の中私はひとりで喋る
森の中私はひとりぼっち
「ナンダイ?」
「ここはどこかしら」
「ココハ森ダヨ」
「知っているわ」
使えないうさぎさん、と呟きながら私は歩く
蛍光色のきのこがチカチカして目が痛い
2本足で生えている木が不安を煽る
木に実る白黒の果実が食欲を誘う
私は森の中、ひとりで歩く
「結局、ここも私の作った虚構の世界」
「違うよ」
「違わないわ、私望んだもの」
「違う」
「どうしてさ」
「ここはぼくが作った虚構の世界だからさ」
2本足で立つ猫が笑っている
尻尾がくねくねと私の髪を触る
「だから君はぼくが造った虚構の世界の住人」
「違うわ、あなたが私の作った虚構の世界の住人」
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おちがなくてごめんなさい
毎回おちは無いんだけど笑
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