過去進行形

綺麗になれるって
汚れてもまた、
綺麗になれるって
赦されなくても
綺麗になれるって

ずっと信じてた


汚いところを
隠すことで
ぼくは綺麗になれた

汚いところを
晒すことで
ぼくは綺麗になった

けどぼくは
汚いところを
落とそうとしなかった


ぼく自信で磨くことは
赦されないと思った

誰に、

ぼくに、


綺麗になれないって
分かってるから
磨いても取れないって
分かってるから

綺麗になることを
信じていた

それは今も変わらず過去進行形

絶望と希望

信じたことが壊れたとき
人は絶望が見える

そう教えてくれたのは
紛れもなく
ぼくの隣に居る絶望で
卑屈に笑う笑みが
惚れたひとつの理由でした


彼はとても世界を慈しんでいます

彼はとても優しいのです

彼は嫌われるのに慣れています


父と母は絶望を嫌います
彼はそれが当たり前のように
認めて哂います

ぼくはそんな彼が好きでした
それを伝えると
悲しい顔をして彼は
二度とぼくの前に現れませんでした

彼が居なくなって1ヶ月
ぼくの隣には希望が居ます

失恋

嫌いです

何度も想像した
貴方に嫌われること
何度も妄想した
貴方に嫌われること


でも何故かその度に
胸は苦しくなるばかりで

いっその事
貴方が私を嫌いになってくれれば
私は綺麗さっぱり忘れられるのに

あんなに優しく謝るから
私はまだ引きずってしまう


何度も想像した
また貴方と一緒に居れること

葛藤の夢

対比するふたつの思想

どっちも正しくて
どっちも好き

ぐるぐるぐるぐる
矛盾だけが
回り続けて
朝がやってくる

乾いた唾液が
夢だと教える

また空想という実体の無い
素敵な世界へと
飲み込まれていた