餓えた世界に

歩けども歩けども
道は変わらず
進みもしない

子供が無き親が怒鳴る


乾いた声
踊る夜

絶望と希望の共存した村に
最後の至福


最後の夜と最後の祭り
誰もが踊って
立ち止まる

進みもせず
戻りもせず

ラストダンスは
絶望
希望
どちらと踊りましょうか、


世界はまだ回る

死しても尚、

反転された色彩の中に
閉じ込められた神は
いつからか神様と呼ばれた

言葉も衣服も存在も
全てが曖昧だった世界

誰もが世界を愛さなかった


神様はいつしか死んだ
しかし死しても尚
神様は存在し続けた

唯一の意味

人々は願った



「神様、お救いを」

ぼくはぼくとしてぼくを生す

夢を夢として夢をみる

声を声として声に出す


当たり前が消えた朝
ひとりぼっち
ふたりぼっち

化膿したピアスホールが痛む夜
眩しい携帯のディスプレイ

遮断されたアクセス

全部なくなった


（それを望んだのは、ぼく）

絶望と拘束言葉

悲しみを拘束する
貴方の言葉は
私に希望を与えてくれる

絶望は鼻で哂った

だったら俺も拘束してやるよ、と
優しく抱きしめ囁いた



死んじまえ