雨と僕

期待と不安が入り混じった雨雲が
今にも泣きそうに鳴いている

怖い


人が自分が世界が
まるで僕が拒まれたかのように
酷く冷たくそれは僕にあたる

途切れ途切れに聞こえる
嗚咽した声が
泣き出した雨雲の下響く

世界は僕の為に在るんじゃない

僕は世界の為に在る

視界が濁って
世界が濁って
眼が潤って

使い方の分からない僕の躯は
いつか誰かの腕の中抱擁されるだろうか


一緒に泣いてくれる雨

戻っておいでよ

どこに行くの
どのに居るの

戻っておいでよ


怖いものなんて
僕が守るから

戻っておいでよ


大丈夫だよ
辛かったでしょう？

もうひとりで悩まないで

戻っておいで


僕の消えた心

非愛情、愛撫

自惚れた歌詞に
奇声して
歓喜のあまり

自慰行為


淫ら乱れ荒れ狂う谷で
傍観者の渦

謳いはやまぬ
非常に異常
降り堕ちる堕落の女神

湿った部屋に轟く喘ぎ声は


ダレダァ？

幼き、強さと弱さ

疼く体の中の罪悪
唾吐いて
空を掴んだ

虚無だと思うならば

この目で見たい
その理由を根拠を

私は信じる
貴方を信じるんじゃなく
私を信じるの

体の中の罪悪が
私の体を蝕む
そろそろ終わりか
私も空になろう

誰も傷付かない世界なんて、無い


さあ、認めて
今弱さを認めて強くなるの

そして、強さは弱さを誘き寄せる