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瞼を閉じた、世界が眠った。
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最終駅に着いた直後 君は笑顔で迎えてくれた
何にも出来ない 無能な僕に
さぁ行こう と手を握った

大切な仲間達を裏切ったのは僕の方で
信じる前に信じられないと
僕から断ち切った

今は君 何してるかな
小さな部屋に響きわたるノイズ

壊れてんだ 明日も今日も
ずっとずっとずっと
前ならえで両腕を上げた 独りぼっちなのに

願いが叶う呪文があると 路地裏で言われた
悲しみを拘束して下さい
もう膨張しないように

腐れた人形こっちを見ては 指差し僕を馬鹿にして
眼鏡の奥の瞳は既に光が抜けてる水晶

どんなに残酷な言葉 両手に並べてみても
どれも僕には当てはまらない
監禁されてる君には似合いそうだけど

忠誠主義の君の躯には僕の愛しか含まれていない
何にも出来ない 無能な僕に
君から僕を求めた

孤独を癒す君の喘ぎ声 小さな部屋に轟いて
甘く切なく囁く君への愛の詞(うた)




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「また、やっちゃった」


悲しげに淋しげに発する彼女。
無理して笑って私に言う。
自ら自分の躯を傷つけるその行為。
人はよく馬鹿にする。

私はやったことは無い。
けど、やっている人の気持ちは分かる。



死にたくてやっている訳じゃない
 生きている証が欲しくてやっているんだ



「・・・・・・」


「冬だから良いけど、夏はやばいよね」


冗談なのか本気なのか良く分かりにくいが困りながら笑う彼女。
彼女の瞳は決して私の瞳を見てくれない。
私と話していてもいつも視線はどこか遠い所を見ている。
彼女と話すといつも胸が空っぽになる。
私の心ごとすっぽり掻っ攫われたみたいに。


「なんか、もう嫌だよ・・・」


「・・・・・・」


私に声を掛ける権利などなかった。
いつのまにか優しく声を掛ける言葉を探していた。
なのに、私の手は彼女のやってしまったという手首を強く、強く握り締めていた。
彼女は一瞬、痛そうな声を漏らすが振り払おうとはしなかった。

私は唯、この憤りのない苛立ちと虚しさを堪えていた。






途切れ途切れの言葉で
あたしは伝えるしか無かった




好きだよ







「もし、貴女が欲しいもの1つだけ叶えてくれるなら何が欲しい?」


あたしの質問は可笑しかった。
欲しいものを1つだけ「叶えて」くれるのだ。
手に入る、のでは無く叶えてくれる。
君はこの質問を如何受け止めるだろうか。


「何でもいいの?」


「うん」


君は一度空を見上げた。
そして、目を瞑る。
あたしはその姿をただ漠然として見ていた。


「別に何でもいいや。唯、この時間がもう少しだけ長くなれば」


君が純潔に見えた。
今まで同じ道を歩み続けてきたのに。
手を汚し、未来を捨てた。
なのに、君はまるで汚れていないかのように語る。
苛立ちが込み上げる。
同じ時間を過ごして同じ道を歩んで同じように過ごしてきたのに、汚れてるのはあたしだけで君は輝いている。

あたしの心は不思議と虚しさだけでいっぱいになった。


「何にも変わってないね」


そう、変わっているのはあたしだけ。
急に心臓が蠢き始めた。




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