鏡越しの自分にさようなら

ゴミ箱の頭上
「信頼」A4の紙を裂いた

これでルールはわたしに戻る

ゴミ箱にセロハンテープを捨ててみた
もし、戻っていたなら
有り得ない願いをゴミ箱にすてる

鏡の前で無く不細工な人間をぶった
弱虫
痛いのはやっぱり嫌なんだ
ティッシュで鏡を拭いてみる


ゴミ箱に手を振る

ひしゃげた脳

何かと勘違いをした脳がひしゃげた
救おうともせず寝たふり

何が苦しいかだなんて教えたくないよ

誰を待ってるだなんて言いたくないよ

迎えに来ないことは始めから知っていた
それでも待つって決めた
頭ではずっと期待していた記憶

寝たような寝てないような日が続いて
気持ち悪い布団に挟まれて
脳がひしゃげた
脳が嗤った

勘違いをしている脳はまだ潰れた侭

笑うしかない

居場所も言葉もなくなって
今ここに在るのは普通のわたし

途轍もない虚無感

泣いたら楽なのに
付けた化粧水が勿体無い

ひたすらに誰かを追いかけた
振り向かないと分かってていても
それが趣味なんだと知った

そりゃ虚無感になるわけだ

淋しいのはわたしの努力が足りないから
苦しいのはわたしの才能が足りないから

そう言い聞かせて笑うしかない
笑うしかない

KILL ME！

殺して殺して殺して殺して！
なんでもいいからわたしを殺して

どうせ変わらない
知っているんだ
あたしが死んだところで何も変わらない

わたしを殺してしまって！

この際残された方の悼みなんて考えない
あなたへの愛だけを考えるの

殺して殺して殺して！殺して！
それを愛情だと肯定して絞首して