餓鬼と名付けた

好きな言葉並べて
幸せだった日を思い出して
哀しみをぶり返して

愛を語るの


鳥籠の中の錆びれた涙は
外には出れず
悪循環を繰り返してる

いつか出れることを望みながら

愛を望んでるの


例えば私が蒼い鳥ならば
貴方はそれを捕まえる猟人
例えば私が醜い白鳥ならば
貴方は自由を究める烏

名前の無い烏

名前の無い愛


私はそれを餓鬼と呼んだ

ぼくの咎

ぼくと君が咎めた、あの罪
君の良心はぼろぼろに
ぼくの心はずたずたに

咎めたけど後悔はしていない


愛とは何か

君は笑って答えられた
ぼくはしどろもどろ

君は愛を咎めた
ぼくはそんな君に咎めた


夢はあるか

君は無いと笑った
ぼくは有ると泣いた

君はぼくを慰めた
ぼくには夢があった


空回りの哀しみ
顧みたって
戻ってきやしないのに

君はぼくを探しにどこかへ逝った

君ノ主食、

ぷつり、

いつも君は僕を食べる
甘い呪文を味付けに
銀色のフォークで

ぷつり、

ぷツ り、


僕を食べるんだ
そして哂う

美味しいネ、と

満たされた悲しみ

世界は狭いもので
二度と会わないと
そう、決めたのに

また貴方に会ってしまう

そして封じた恋が戻る


会わないと決めたのに
会ったらいけないと
知っていたのに

貴方はいつも淋しい時に
私の目の前に現れて
笑って帰っていく

その背中がいつも悲しくする


空っぽになったばかりの悲しみが
また、心にぽつぽつと
溜まり始めて
次第に満たされてゆく

二度と戻れない貴方との恋