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瞼を閉じた、世界が眠った。
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「死にたいの」


弱弱しく語る彼女の瞳は何も映していなかった。
目の前に私が居たとしても。
彼女には何も見えていなかった。


「死にたい、というより消えたい」


彼女から発せられた言葉は
痛々しく助けを求めた。


「最後に貴女に会えて良かった」


最後に私を見た彼女の瞳は私を映していた。
一人で淡々と喋り私の前から姿を消した。
私は自分の左手首を強く、強く握り締めた。




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「トモダチ」

分かった、あれは嘘なんだ。
僕が可哀想と思って情けをかけたんだ。
結局、舞い上がってたのは僕だけ。


「本当のトモダチって何?」


黙りこくった君。
本当は知っている。
僕も君も。
本当のトモダチってのを。
それは、僕等のことではないことを。


ブランコを降りた。


石を蹴った。


君に手を振った。


涙をのむ僕に君は何か言いかけた。
今の僕には何も聞こえない。
世界の何処かで僕等と同じ事をしている人達が居る。
僕には聞こえたんだ、その人達の叫びが。


「トモ、ダチ…ねぇ」





分かってなかったのは僕なのかもしれない。





「何を望むの?」


何も知らない顔が語る、痛い言葉。
ナニを、ノゾム…?
可愛いと呼ばれる、男の子が私に問う。
不敵な笑顔。


「秘密」


嘘だけど、そんなの言いたくないから誤魔化した。
夕立の雨が私たちを濡らす。
傘なんて物は持ち合わせていない。
何も知らない顔が語る、一緒に帰ろう。
ぎゅっ、と握る手は温かくてギュッと心を掴まれた。


「僕はね、幸せを望む」


純粋な顔の奥には、汚れた過去。
何て、私は馬鹿なんだろうって、雨で涙を紛らわす。


何時からだろう、自分だけが不幸なんて考えた日。
どこからだろう、自分だけが独りなんて考えた日。




「じゃあ、私は君の幸せを望むよ」






忘れてた。
馬鹿だなぁ、私って。





「もしもし」


久しぶりに掛けた電話。
久しぶりに聞く友人の声。
何処と無く冷たいが、1つ1つの言葉に優しさがある。


「大丈夫か?」


優しく浸透するんだ、君の言葉。
普段は絶対言わない言葉。
偽りでも嬉しい。


「うん、大丈夫」


そっか、良かった。
少し安心した君の声。
なんだか嬉しかったんだ。
急にお礼が言いたくなって、言ったんだ。


「ありがとう」


って。
私を忘れないでくれてありがとう、って。
私何かを心配してくれてありがとう、って。

何か少し、笑えた。





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意味不明短編小説(自称
あ、これ、ノンフィクション(´∀`笑)




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成人してます。

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