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瞼を閉じた、世界が眠った。
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「愛スという意味を教えてくれ」


そういったら、
君は僕を押し倒して
狼の眼をした。


「好キという意味を教えてくれ」


そういったら、
君は僕を抱きしめて
スキダと言った



「ねぇ、行動じゃなく言葉で教えてよ」

「分からない」

「じゃあ、何故僕に好きというの?」

「好きだから」



ああ、不純。
元々純など求めてないが。
君に後ろから抱きしめられ、
君の吐息が僕の首筋にかかる。

そんな君が僕は嫌いじゃない。


「俺はお前が好きだ」

「僕は分からない」



僕の感情は間違っているのだろうか。
嫌いじゃない、
でも好きというのも違う気がする。


「僕は男だ」

「そんなお前が好きだ」



ああ、駄目だと思った。
きっと僕が君を好けない理由は、
君が男だからだ。

告白された時、
僕はきちんと男と言った。
そしたら、
男は男を愛せないという概念は捨てろと言われた。
別にそんな概念など持っていない。



「僕は君を愛せないよ」



僕は強く頬をぶたれた。







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無条件で聞こえてくる
テレビのニュースは僕を惑わす罪の色

脳内で並べられた言葉を
繋ぎとめて口で吐く


「今日の午前6時○×県△□市で…」


もう、言うな
耳を塞ぎベットに潜る
やがて心地よい温かさに
睡魔が襲ってきたら
もう身を任せるだけだ


「おやすみ」


誰も居ない部屋で僕は
また眠る

早く誰か迎えにきてよ










「御遊びしませう」


暗い暗い闇の中、
貴女の声が聞こえた。

躯に激痛が奔る。


「……!!」

「御父様が言っていましたわ、貴方エムと言うのでしょう?」

「ち、違…痛い!痛い!」


髪を引っ張り、
腹を蹴り上げる。


「エムって痛いのがスキと聞いたわ」

「………」


僕は貴女の持つ玩具に絶句した。
貴女はエスで
僕はエム。

ご主人様絶対服従。












ドクン、


ドクン、
ド クン



脈の音。
僕の持つカッターが
確かに捉らえる。




「…なんでかな」



僕はカッターを持つと
記憶が飛ぶ。

気が付けば、
母が泣いていて
父は声を上げ
2人は僕の名前を呼び謝る。


「大丈夫だよ」



そう言った後の
記憶が無い。




ドクン、

ドクン、




けど、
確かに規則的な脈を
この手で感じた

気がした。




僕は何をしたのだろうか。

目の前で倒れている
父と母に、

この紅に染まったカッターで
何をしたのだろうか。





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成人してます。

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