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瞼を閉じた、世界が眠った。
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願い事を叶える薬があったら

僕はきっと、




あの日の君は何処か可笑しくて
僕を見ては
泣いて、笑って、
嬉しそうに


「ずっと一緒にいようね」


って、言った。
僕はその言葉の意味が分からなかった。


未来を肯定して何の意味がある。
あの日の君は何処か可笑しくて
笑って、笑って、
君を欺いた。


それでも
君は、
僕に抱きついて


「一緒にずっといようね」


と、言い続けた。

早く気づけばよかった。
君は願いの叶う薬を飲んでいた。



あれから、
僕は君と会っていない。

君は自分で約束を破った。



願い事を叶える薬があったら

僕もきっと君と同じことを言うだろう。



君に、




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「何処へ行こう?」


「何処へ行こうか」




途方に暮れる僕等。
手を繋ぎながら淡々と歩き続ける。



「僕等は何処まで一緒?」


「さぁ、何処までだろう」



手など離そうと思った事は無い。
僕等は手を繋ぎ続けるのが当たり前だと思ってる。

けど、そんな僕等を可哀想など同情を掛ける人も居ない。



「そろそろ休もっか」


「うん」



今日も僕等も共に歩み続ける。
<別れ>と言う言葉も知らず。

誰もが哀れんだ。


僕等を見て。







「私は否定される事が嫌いだ」


何故、私は彼にそう言ったのか分からない。
彼を見たら急に言いたくなった。
そんな私に驚く事はなく淡々と私に云う。


「誰だって嫌だよ、そんなの」


ほら、否定した。
私はそれが嫌いなんだ。
その予想外の回答に反応出来ない自分がもっと嫌いだ。


「けど、それを受け止められる奴も居るだろう?」


「否定されるのが好きな奴なんて居ない」


ほら、また否定した。
もう自分が嫌になる。
私は俯いて必死に涙を堪えるしかなかった。
彼は私をずっと見ていた。


「何故、そんなに否定を厭がる」


何故…?
何故だろう、考えた事も無かった。
唯、否定されるのは私が許せなかった。
その言葉を受け止められない私が居た。

ああ、これがプライドというのだろうか。






「やっぱりいいよな、この曲」


貴方が笑う。
愛しい程、綺麗に魅力的に。
少しずつ貴方に惹かれていった。
仕草、口調、性格、思考、笑顔…。


「うん、いいよね。特にあの曲」


本当にその曲が好きか如何か分からない。
もしかしたら、貴方が好きだから好きなのかもしれない。
貴方が好きだから、貴方の好きな物は全て好き。
でも、所詮共通の話題でしか話が弾まない。
貴方にとって特別ではない私はこれ以上話す権利は無い。
何も言わず、私にそう言うだけで去ってゆく貴方。


「今度また違うCD貸して?」


「ああ、今度な」


ああ、そんなそっぽを向いて私と会話しないで。
私をもっと見て。
何て言えない。
貴方にはもっと正式に貴方を見ていてくれる人が居るから。



ああ、なんて痒い関係。




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